金融機関どこから借りる?
金融機関どこから借りる?
ひとくちに金融機関といっても、都市銀行、地方銀行、信用金庫、政府系金融機関などいろいろあります。
うち都市銀行、例えば、三井住友銀行や東京UFJ銀行などがありますが、
まさに全国規模の銀行ですが、これらは、その貸出先が大企業中心となりますので、設立してまもない会社が、お金を借りるのは、まず難しいと考えて頂いた方がよいと思います。しかし、業歴が長く、経営が安定している会社なら中小企業でも借りることが可能です。
地方銀行は、都市銀行に比べて、その営業基盤を1都道府県かその周辺地域に限定しているところが多く、地域密着型の営業戦略をとっているというのが特徴です。従って、大企業だけでなく、中小企業にも貸出を行なっています。
地方銀行と同じで、地域密着戦略をとっているのが、信用金庫や信用組合
です。信用金庫は、成長性のある企業への貸出に積極的です。と言いますのは、今まで信用金庫から借りていた企業もさらに大規模な借入を行いたい場合、都市銀行や地方銀行にその借入先を代えてゆきます。そうすると、信用金庫からすれば、今までのお得様が、都市銀行や地方銀行に逃げられるという事態が生じてしまい、残った取引先は比較的経営状態の悪い会社というこ
とになり、新規の優良貸出先を発掘しようと努力するのです。信用金庫というのは、常にそのような宿命にあると考えてよいでしょう。
信用組合は、信用金庫より信用力の劣る会社を取引先としていますので、
信用金庫以上に優良な貸出先の発掘に懸命になっています。
以上から考えると、比較的業績の浅い会社は、信用組合からの融資を考えるのが得策ということがわかります。
ここまで紹介した金融機関は、営利目的の会社ですが、これから紹介するのは、国の政策目的で設立された政府系金融機関です。
政府系金融機関の代表が日本政策金融機構です。
日本政策金融公庫は、たとえ個人でも、赤字でも対応してくれますので、
中小・零細企業には一番頼もしい金融機関です。
金融機関からの借入の際のポイントとしましては、
①借入ができるのかどうか。
②融資期間
③保証人、担保
④借入コスト
というのが考えられます。
①は、自社の業歴や利益や会社の規模によって当然変わってきます。
②融資期間は、借入できたのはよいが、1ヶ月後すぐ返済ならばあまり
意味がありませんので、3年から5年で返済可能かどうかということ
です。
③は、保証人や不動産担保が必要な場合が多いですが、中小・零細企業
の場合、これらを準備するのは相当大変です。
④は、例え借入できるとしても、借入コストがあまり高すぎると、これも
意味がなくなってきます。
これらを考えると、やはり最初に借入するなら、まず日本政策金融公庫が一番借りやすいと言えます。そこから次のステップとして、信用組合→信用金庫→地方銀行→都市銀行という順番に考えるのがよいかと思います。
日本政策金融公庫から借入したいのなら、一度当事務所にご相談下さい。
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