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金融公庫に嫌われる会社

　日本政策金融公庫に嫌われる会社があります。

　あなたの会社は、この中に当てはまりませんか。

①融資対象業者でない。
②あまり知られていない事業である場合。
③会社は、社長以外従業員も役員もいない。
④借りたお金をどう使うのか明確に説明できない。
⑤今後の事業計画が全くない
⑥返せたら文句ないだろう、とにかく理屈ぬきに
　　　　貸せって思っている
⑦過去に約束通り返済しなかったことがある
⑧他の銀行の金利が高いという理由で借り換えを考えている
⑨外国人で永住権がない

　①については、例えばあなたが高利貸し屋を営みたいと思って日本
　政策金融公庫に借入申込しても融資対象業種ではないので、融資して
　もらえないのです。

　②については、日本政策金融公庫は、大規模な組織です。何人もの融資
　を審査する人の審査を合格できて初めて融資が実行されるのです。
　ところが、対象事業がなかなか説明しづらい事業となると、審査人がなか
　なか理解できず、融資が難しくなります。とにかくわかりやすい事業が
　一番借りやすいです。説明いづらい事業の場合、パンフレットや素人にも
　わかりやすい説明ができるようにしておく必要があります。

　③については、全く貸さないという訳ではありませんが、あまり歓迎さ
　れません。ただ、今後従業員を増やすので、その為の融資ならば歓迎され
　るでしょう。

　④については、借りたお金を今後どう使うのか説明できないようでは、
　お話になりません。逆に何か隠しているのではないかと不信がられます。
　借りる際には、しっかり説明できるように準備しておきましょう。

　⑤については、今後の事業計画がなければ、本当に返せるのかどうかの
　何のシュミレーションもせず、漠然と返すと言っているのかと思われ、
　お金を貸してくれません。きっちっと返せますよ、という計画を立てて
　いるからこそ、貸してくれるのです。

　⑥については、たまにこういう社長さんいらっしゃいますが、嫌われ
　ます。いくらあなたがそのつもりでも、他人にお金を貸すのですから、
　当然、事業計画や今後の資金使途を明確にして、それを元に、貸出可能
　かどうか判断するのです。その判断材料ナシに、とにかく貸せ、という
　態度は一番嫌われます。

　⑦は、当然です。やはり信用が第一です。一度約定通り返さなかった人は
　また同じことをやる可能性は大きので、貸してくれません。

　⑧も絶対やらない方がよいです。
　日本政策金融公庫は、政府系金融機関です。民間の金融機関の業務を妨害
　してはならないということに、非常に神経質になっています。民間の業務
　を妨害してしまったら、批判を受けてしまって、この制度自体の存続が
　危なくなってしまうのです。ですから、民間が高いからといって、日本
　政策金融公庫に借り換えるのは、歓迎されません。

　⑨については、基本的に外国人の方には貸さないということです。
　外国人の方でも、投資経営のビザなど持っている人は、日本で会社をつ
　くることができます。しかし、融資は難しいです。いつ日本から出てゆ
　くかわからないですからね。ところが同じ外国人でも、日本人の人と結
　婚していたり、永住権を持っている人には融資します。

　以上、日本政策金融公庫に嫌われないように注意しましょう。

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