税務調査の心構え
税務調査の心構え
初めて税務調査を受ける場合は、かなり緊張されると思いますが、過度に神経質になる必要はありません。
税務調査というと、悪いことをしていなくても、なんとなく不安な気
持ちになるものです。まして、それが初めての税務調査となれば、なお
さらですよね。
税務調査では、いろいろせんさくされるのではないかとびくびくされることもあるでしょう。また経理担当者としては、「自分の経理ミスが発覚して社長に怒られるのではないか」と不安に思います。
税務調査官は、そこをうまく心得ており、質問に対して異常に感情的になったり、口数が多いなどの言動で、あやしさを感じて、調査対象を絞り込んだりもします。
ですから、税務調査の際は、なるべく平常心で臨むというのが鉄則ですね。
それから、調査官の質問には、聞かれたことだけに答えればよいです。
聞かれていないことまでベラベラ話してしまうと墓穴をほります。
調査官は、質問に対してどのように答えるかしっかり聞いていますので、
いっけん関係ないことでも、それを糸口に、関連する数字を見て、会社の回答が正しいかどうか、信頼性があるか確かめたりします。
例えば、調査官に景気が悪いので、その影響をかなり受けています、と言っておきながら、決算上の売上は毎年伸びているような場合です。この
ような言動から何か隠そうとしているのではないかと疑いをかけられてしまうのです。
ただ、どんな質問にもすぐ回答しなければならないかというと、そうではありません。いくら会社の人間でも忘れることは当然あります。過去になればなるほど記憶がなくなってゆきます。ですから、すぐに回答する必要がありませんので、宿題にしてもらったらよいです。
個人的には、質問に対して、すぐ回答できる内容でも一旦、顧問税理士に
こう答えようと思うけれども、それでよいか確認した上で、調査官に回答す
る方がよいと思います。回答の仕方によって、他の問題に波及することも考えられますので、税務のプロの税理士に相談してから回答しましょう。
顧問税理士がいない場合は、かなり気をつけないとやられてしまいます。
あなたが、会計や税金のことをよく知っておられるならよいですが、そうでない場合は、大変です。税理士が立会しない場合は、調査官は素人と判断すれば、赤子の手をひねるようにどんどん否認されてゆきます。
顧問税理士がいる場合といない場合は、調査官の対応がかなり違うという
のは事実だと思います。調査官もノルマがあり、とれるところから取りたい
というのが本音ですからね。そういう意味で税理士が立会しない場合は、おもいっきりやってくると思います。
税務調査を受ける際の心構えのポイントは、
①平常心で対応しましょう。
②聞かれたきとだけに答える。
③すぐに回答しない(なるべく税理士に相談してから回答する)。
です。調査の際は、思い出して下さいね。
特に大阪市中央区で税理士に税務調査のご相談を考えられている方は、一度当事務所にご相談下さいね。
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