美容業決算
美容業決算
美容院の決算申告において、重要なポイントは、何と言っても、現金商売なので、売上の計上にあります。
経営者の中には、現金商売だからわからないだろうということで、安易に、
売上をごまかす人もいます。
しかし、税務署はプロですから、その辺りは、あまりやりすぎると痛い目にあいますので御注意下さい。
現金商売といっても、経営者としては、毎日どれだけ売上があがったか、当然把握しているハズです。その為に、日々の売上を管理するノートをつけたりしているハズです。税務調査などで、そんなノートみたいなものはない、という人がいますが、ノートにつけていなくても、パソコンで管理しているとか、何らかの形で記録しているハズです。そんなノートも何もつけていないと、税務署に言ってしまうと、脱税しているのではないか、という疑いをもたれ、きめ細かく調査されます。むしろ、売上をきちんと把握していますよ、というようにアピールした方が、得策です。税務署は、売上をきちんと把握している経営者を信用します。これだけ売上をきちんと把握し、管理しているのだから、他の仕入や経費も問題ないだろう、となるのです。売上をきちんと管理し、計上しておれば、経費で多少まずい点があっても見逃してくれることもあるのです。
売上をきちんと計上する為には、日々の売上を管理するノートを作成するとか、パソコンでしたら、エクセルで簡単に日々の売上集計表を作ることができますので、便利です。
事務作業がめんどくさい、という人は、日々の売上を翌日朝一番で、全額銀行に入金しておく、という方法もあります。銀行の通帳を使えば、いつでもその入金記録がでますので、ノートにつけなくともよくなります。
日々、売上をつけるのがめんどうくさい人の究極の方法は、現金のマイナスを全て売上に計上するという方法です。
例えば、月初に手持現金がゼロとし、一ヶ月で３００円現金を使ったとすれば、現金の残高は、帳面上ー３００円となります。
前月現金残高 ０
当月経費 ３００
当月現金残高ー３００
現金の残高がマイナスというのはありえません。
とすれば、この３００円はどこから調達したのか、ということになります。
社長が立替えて払ったかもしれません。
しかし、社長も従業員も誰も立替えていないとしますと、後考えられるのは、銀行から３００円引き出した可能性もあります。
しかし、この銀行からの引き出しもなかったとすると、もう売上が３００
あったとしか考えられません。
このように、現金の月初と月末の残高、月の現金で支払った経費を管理すれば、売上は自動的に算出されます。
この方法の前提は、①銀行から引出はしない②現金で使った領収書は全て保管する③社長も従業員も立替しないということが必要になります。
①で銀行から引出しがある場合は、その金額さえ把握すれば、問題になりません。③についてももし、立替したならば、その金額を把握しておけば問題ありません。
このような究極の方法はありますが、こんな方法より、日々売上をきちんとノートかパソコンで集計しておく、というのが、一番信頼を得ることができますので、オススメの方法です。
税務調査対策は、このような日々の小さな努力の積み重ねで信頼を得てうくのが最善の対策となります。
美容業の決算については、当事務所に一度ご相談下さい。
a:947 t:1 y:0
